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            2022.6.13.


            35年目のFINAL ANSWER



            What's FRP ?


            弊社が販売する製品は、FRP/CFRP製品となります。
            近年は、様々な素材を組み込まれることから、GFRPとも言われております。

            FRP製品のFRPとは、Fiber Reinforced Plasticsの頭文字を取ったもので、
            Fiber(繊維)、Reinforced(強化した)、Plastics(プラスチック)ですので、
            繊維強化(せんいきょうか)プラスチックと呼ばれております。

            FRPの前にGを付けたGFRPは、Glass-Fiber(ガラス繊維)を表し、
            FRPの前にCを付けたCFRPは、Carbon-Fiber(カーボン繊維)を表しております。

            その他にもボロン繊維を使用した、BFRP(Boron Fiber Reinforced Plastics)。
            アラミド繊維を使用した、AFRP(Aramid Fiber Reinforced Plastics)。
            ケブラ-繊維を使用した、KFRP(Kevlar Fiber Reinforced Plastics)などがあります。

            プラスチックは軽量で、加工が容易であるという利点がありますが、
            弾性率が弱いというデメリットがあります。
            このデメリットを補うために、弾性率の高い繊維素材を複合させ、
            誕生させたのが繊維強化プラスチックになります。

            軽量かつ強度の高い繊維強化プラスチックは、
            自動車の外装パーツだけでは無く、小型船舶や鉄道車両の内外装で使用されております。
            また身近なところでは、ユニットバスや浄化槽などでも使用されております。


            弊社が発売する(G)FRP製品は、ガラス繊維とポリエステル樹脂を主剤に、
            製品の表面を白ゲルコートで仕上げた製品となります。

            厳密には生産型の表面に白ゲルコートを吹き付け、
            その上にポリエステル樹脂を浸したガラスマットを張り込んで行きます。

            ゲルコートに関しましては、
            一般的には白ゲルコート、黒ゲルコート、クリアゲルコートの3種類が使用されます。
            白ゲルコートと黒ゲルコートは、主に(G)FRP製品を製作する際に使用致します。
            クリアゲルコートは、CFRPやKFRP製品に使用致します。

            ゲルコートを吹き付ける目的は、紫外線等による変色を抑制するために使用致します。
            弊社では、塗装を考え白ゲルコートを採用しております。


            

            生産型に(白)ゲルコートを吹き付けます。


            

            ゲルコートの硬化後、ポリエステル樹脂を浸したガラスマットを張り込んで行きます。
            ガラスマット内の空気や余分なポリエステル樹脂をローラーを使い抜き取って行きます。
            
            ガラスマットを人間の体に例えると『骨』に相当します。
            ポリエステル樹脂は『肉』になります。
            『骨』のまわりに『肉』がたくさん付いていれば、重くなります。
            また、外部からの衝撃に弱くなってしまいます。

            弊社製品では、『強靭な肉体』いわゆる『マッチョ』な肉体を目指し、
            余分な『肉』を徹底的に抜き取る作業を行っております。

              

            軽くて、強度のある『肉体』は、耐久レースでの過酷なレースシーンでも耐え、
            衝撃の強いスリックタイヤの飛び石にも耐えられる強度を実現しています。


            またリアスポイラーなど、FRPどうしの接着には弊社オリジナルのパテを使用しております。
            時々、風圧や振動等に耐えられなく割れてしまうのは、パテの強度不足によるものです。
            弊社では、時速300キロオーバーの実走行テスト等を行うことで、
            更なるFRP製品の可能性を模索しております。

              





            FRP製品の組付け(フロントバンパー編)
 




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