Column
2022.7.16.
35年目のFINAL ANSWER
エアロパーツの組付け(リアバンパー編)
チューニングやカスタマイズ、ドレスアップとジャンルは様々ですが、
1つ言えることは、お金を掛けて愛車を仕上げていく以上は、
純正(ノーマル車)以上の仕上がり&完成度!!
私は最低限、ここが大切だと思っております。
見た目も、クルマとしての性能も純正以下であるのであれば、
無駄にお金と時間を浪費していると思っております。
純正以上の仕上がり&完成度は、経験値によっても視点が変わります。
ここではエアロパーツメーカーとして、これまでの経験を元にご紹介して行きたいと思います。
第3回目は、リアバンパースポイラーの組付けをご紹介致します。
1つご理解を頂きたいのは、完成度が高ければ高いほど緻密な加工が必要になります。
これによって作業時間も掛かってしまうものです。
プロの業者様に作業を依頼される場合は、
作業時間で技術料(作業工賃)が連動するものです。
時間を掛ければ掛けるほど、完成度は上がります。
しかしプロに作業を依頼する場合は、技術料も上がるということをご理解下さい。
皆さまがどこまでの完成度を求めているのか?
それは皆さまの1人1人の価値観によって変わるものです。
また車両1台1台に個体差というものがあります。
年式的に。また、これまでの乗り方や過去の修復歴などによって、
コンディションがイコールでは無いということ。
加えて、愛車の仕様によっても、通常とは異なる加工が必要となる場合もあります。
この様なことを理解した上で、理想のクルマ作りにチャレンジして頂きたいと思います。
エアロパーツの組付け
エアロパーツを組付ける場合は、仮組み&フィッティング調整を行うことが必要になります。
一般的な市販車の場合は、工場出荷状態でも個体差があります。
加えて、弊社が販売する製品の多くは、販売から10年以上経過した車両が多く、
走行状態や使用状況、また修復歴、修復方法などによって個体差が生じております。
1台1台の個体差に合わせて微調整を行う。
これがフィッティング調整と呼ばれる作業になります。
*リアバンパースポイラーとボディとのクリアランス調整
弊社が販売しております一部のリアバンパースポイラーは、
ボディのプレスライン等と重なるデザインが御座います。
リアバンパーが重なるボディ部分は、ボディの一部となります。
ですので、フィッティング調整を行う場合は、
ボディラインを基準にし、調整を行います。
フィッティング調整を行い際は、ボディにキズが入らないよう、
予めにマスキングテープなどを貼り込むと良いと思います。
作業内容的には、大きなパーツを削り込んで調整する。
というのが、フィッティング調整になりますので、
仮合わせを行う際は、慎重に行って下さい!!
*マフラー出口のクリアランス調整
マフラーを社外品に交換した場合や一部の車種によっては、
リアバンパーを装着した際に、マフラーと干渉する車種もございます。
マフラーの組付け方法によって、微調整を行うことはできますが、
出口の大きいマフラーや出口の角度が変更となるマフラーを装着している車両は、
干渉する部分を削り、微調整を行って下さい!!
走行中は、路面のうねりや段差等によって、マフラーが揺れる場合があります。
この様な場合は、強化ゴムを採用したマフラーハンガーに交換したり、
それでも干渉する場合は、干渉する部分のクリアランスを広げて対応して下さい!!
*灯火系パーツ/ナンバー灯のフッティング調整
多くの車種に装着されているリアバンパーには、
ナンバープレートを照らす、ナンバー灯が組み付けられております。
弊社リアバンパーに交換する際には、
移植を行うナンバー灯の組付け形状に合わせて加工を行います。
基本的には穴あけ加工を行っておりますが、
完成度の高い組み付けを行って頂きたいと考えておりますので、
数ミリ大きく加工を行っております。
車両によってはボルトやビスを使用した車両もありますし、
上の画像の様に、ツメを嵌め込み組付ける車両もございます。
基本的には、純正に準じた方法で組み付けを行うように製造しております。
*その他/灯火パーツ&レフレクターのフィッティング調整
一部の車両ではレフレクタ―を装着する車両もございます。
こちらのレフレクターは、日本の保安基準に適合させるために必要な部品になります。
また社外のテールレンズに交換した際に、レフレクターが搭載されていない場合は、
車両規定に準じたレフレクターの装着が必要となります。