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            2022.6.9.


            35年目のFINAL ANSWER


            愛車を長く乗り続けること・・・2

            
            愛車を長く乗り続けたい!!
            弊社製品をご購入になられる多くの方は、
            その様な気持ちで製品をご購入になられていることと思います。

            弊社が販売する多くの製品は、
            ABSやトラクションコントロールなどの電子デバイスが投入される直前。
            または、標準装備の義務化が開始した直前の車両がメインです。

            愛車を長く乗り続けること・・・1でもご紹介致しました通り、
            自動車の生産技術の向上により、
            自動車そのものの耐久性も大幅に向上致しました。

            錆が抑えられるようになった外板(ボディ)。
            ボディとボディを接合させるスポット溶接の技術の向上。
            その他にも、経年劣化や熱害の影響を受けやすい、
            ゴム製部品や樹脂製部品の品質の向上など・・・。
            また、エンジンやミッションなどの技術や精度の向上。
            それらの部品を潤滑や放熱をさせる油脂類の品質の向上など、
            製造から10年、20年を経過しても乗り続けることができる様になりました。

            もちろん、全ての部品が・・・
            というわけではありませんが、
            ゴム系の部品や樹脂製のパーツを交換するだけで、
            乗り続けることができるように進化したと思われます。

            また自動車そのものも、近年の様な電子デバイスの介入が少ないため、
            ドライバーの技術や意思が、そのままクルマの動きに結び付く、
            いわゆる“ピュアスポーツ”。
            最上級の評価をすれば“人馬一体”となるフィーリングは、
            近年のクルマでは不可能なフィーリングとなるのが特徴です。

            ですから、日本国内での需要はもちろん、
            国外での需要も高まっているというのも、
            何となく納得できるのでは無いでしょうか?

            とは言え、日本の自動車メーカーが供給する部品には限りがあります。
            日本の法律では、自動車の製造者に対しての供給義務といった法令はありません。
            しかし、自動車メーカーが発行する説明書には、一部記載も御座いますので、
            製造者としての自主義務として、お約束している企業もあります。
            それ以降の供給に関しても、製造者の任意となっております。

            日本車の場合ですと、
            自動車の生産終了から10年前後が節目となっているように思われます。
            もちろん需要があれば、供給は続けられておりますが、
            基本的には、製造者の判断ということになります。

            自動車メーカーからの部品の供給が終了しても、
            自動車部品のアフターパーツメーカーが販売する、
            部品で代用することができるのであれば、修復することは可能ですが、
            中々上手く行かないのが現状でもあります。


            さて、弊社の場合ですと、
            自動車の外装部品を製造&販売を行うアフターパーツメーカーになります。
            弊社が製造&販売を行う対応車両の多くは、
            純正部品の供給が終了となった車両が多くなりました。
            自動車事故などで破損をさせてしまった場合は、
            (破損)状況によっては修復することも可能ですが、
            修復費用を考えると、
            アフターパーツメーカーが販売する部品を購入した方が安価である。
            ということも良く有る話です。

            しかし、根本的な部分でアフターパーツメーカーが発売していない。
            以前は販売していたけれど、現在は販売していない。
            ということになれば、クルマそのものは調子が良いけれど、
            外装部品が入手することができないことによって修復ができない。
            外装部品も、自動車の保安基準に関係致しますから、
            自動車としての保安基準を満たすことができず、
            車検を通すことが出来なくなってしまうこともあります。


            弊社製品の場合は、どちらかと言えば・・・
            スポーツ走行やカスタム&ドレスアップ向けのデザインですが、
            愛車を長く乗り続けるための“保安基準部品”として、
            お使い頂くこともできると思います。


            正直、製品を製造する(生産)型を保管するのも大変です。
            生産型を維持し続けることも大変です。
            製品の需要が少なければ、ビジネス的には難しいものがあります。
            ですので、多くの企業が製品の製造を取りやめるのも無理はありません。

            弊社でも“可能な限りは維持し続けます。”
            ということを公表しておりますが、
            いつまで、これを実現し続けることができるか?
            ということは定かではありません。

            同じスペース、同じ維持費を捻出するのであれば、
            当然、売り上げが高い方が(企業としては)良いに越したことはありません。
            本当に“可能な限り”としか言いようがございませんが、
            可能な限り、続けて行きたいと考えております。



            愛車を長く乗り続けること・・・3

 




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